ネック：セドロ
指　板：エボニー
塗　装：ポリウレタン
糸　巻：ゴトー
弦　高：1弦　3.0mm/6弦　3.5mm

[製作家情報]
スペイン、ウエルバ生まれ。1972年よりヴァレンシア州に移り、同地の専門学校で学んだあとマドリッドやグラナダなどスペインの主要都市を訪れ、製作家たちに直接指導を受けています。デビッド・レイバなどのギタリストの意見を機能面や音響面で積極的フィードバックさせ、価格帯はしかし初心者からミドルクラスに絞った多彩なラインナップを展開。ヘッドシェイプやロゼッタなどの意匠が個性的なうえ、見た目にインパクトのある木材を使用したモデルが多いのも特徴です。

[楽器情報]
ホアン・モンテス・ロドリゲス 2014年製 モデル146-AES Usedの入荷です。横裏板が中南米ローズウッド仕様のいわゆるフラメンコネグラ。ブランドラベルの上にはデビッド・レイバ監修の旨が記された別のラベルが貼ってあります。表面板内部構造はサウンドホール上下に各一本のハーモニックバー、左右対称5本の扇状力木と駒板位置に貼られた薄い補強プレートという全体の配置。レゾナンスはAの下に設定されています。表面板はゴルペ板の上とその周辺に軽微なスクラッチ傷、横裏板はわずかに衣服の摩擦あとが見られるのみで10年を経たフラメンコとしては良好な状態。ポリウレタンによる厚めの塗装ゆえか、木材の接合部分など一部に塗装内側で剥離が見られます。ネックはやや順反りの状態、フレットは適正値を維持しています。駒板はサドル装着部分の木部を削り弦高調整を施した形跡があります。ネックはDシェイプの薄くかなりフラットな形状。弦高値は3.0/3.5㎜（1弦/6弦 12フレット）、サドル余剰は0.5～1.0㎜となっています。