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中出 阪蔵 Sakazo Nakade
ネック:マホガニー
指 板:ローズウッド
塗 装:カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 4.0mm
〔製作家情報〕
1906年三重県松坂市生まれ。1919年宮本金八の工房に弟子入りし、主に弦楽器の製作に従事。1929年にアンドレス・セゴビアが初来日をした際に宮本の指示でセゴビア使用のギターをコピーする機会を得て、ここからギター製作への本格的な移行が始まります。その後1933年に独立。戦争による疎開などで住まいを転々としながらも製作を続け、1950年代に巻き起こる空前のギターブームにのって生産数を飛躍的増加させ、1960年代までの最盛期は河野賢と並んで日本のギター製作界を支える存在になります。子息の輝明氏(長男)敏彦氏(二男)幸雄氏(三男)もギター製作家となり、それぞれ独立したブランドとしてその後の日本のギター製作界の中心を担う存在となってゆきます。井田英夫、稲葉征司、星野良充、田中俊彦、今井博水等多くの門下生を輩出し、大きな影響力を保ったまま1993年に87歳で亡くなりました。現在も中古市場では人気の高いアイテムとなっており、近年では海外からもジャパニーズヴィンテージを代表するブランドとして需要の高まりを見せています。
〔楽器情報〕
中出阪蔵製作 1959年製 為書きラベルの Used が入荷です。のち1960年代以降に重厚で豪奢なモデルラインナップを展開してゆくその直前の、いかにもヴィンテージと呼ぶにふさわしい渋く古風な佇まいがまずは魅力の一本です。経年により塗装は飴色の艶を増し、木目を活かしたシンプルな同心円状のロゼッタがさりげなくアクセントになっています。
音も古風で、各弦の響きにはばらつきがあり、単音和音の洗練度も決して高いとは言えないながら自然な力強さと素朴さがあり、これがなかなか魅力的。奏者の体感的にふくよかに鳴り、しっかりと歌い、音圧の高さも不足がありません。むしろ後年のこのブランドの上位機種ではしばしば硬質過ぎて十分に鳴っていない感も否めないものがあったのですが、ここでの響きはよりナチュラルで心地よさがあります。
表面板力木構造はサウンドホール上側に2本(内一本は短いもの)、下側に1本のハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木とそれらの先端をボトム部で受け止めるようにハの字型に配置された2本のクロージングバーという構造。レゾナンスはG#の少し上の設定となっています。
表面板全体に弾きキズ、搔き傷、打痕等が多く見られます。指板両脇に割れ補修歴があり内側からパッチ補強がされています。センターの接ぎ部分は剥離したのを接着修理した履歴があります。横裏板は細かな摩擦あとと塗装のクラック(ウェザーチェック)のほかは大きな傷や修理歴はありませんがエンドブロック部分に過去にエンドピンを装着していた形跡があり穴埋め補修が施されています。ネック、フレットなどは良好な状態を維持しています。ネック形状はとても薄くフラットなDシェイプ。
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〔商品情報〕
楽器名
中出 阪蔵 Sakazo Nakade
カテゴリ
国産クラシック オールド
品番/モデル
為書きラベル
弦 長
648mm
国
日本 Japan
製作年
1959年
表 板
松 Solid Spruce
裏 板
インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
程 度※
7
定 価
時価
販売価格(税込)
132,000 円
付属品
ケース別売
下の写真をクリックすると拡大して表示します
国産クラシック オールド
中出 敏彦 Toshihiko Nakade
茶位 幸信 Yukinobu Chai
中出 阪蔵 Sakazo Nakade
●
中出 敏彦 Toshihiko Nakade
星野 良充 Yoshimitsu Hoshino
中出 敏彦 Toshihiko Nakade
※程度
10
新作
9
新品同様の美品
8
年代から見て状態が良い
7
年代から見て標準に近い状態
6
状態は少し劣るが演奏性は良い
5
状態は劣るが演奏上の問題は無い
4以下演奏性に問題がある楽器は、販売いたしません
指 板:ローズウッド
塗 装:カシュー
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 4.0mm
〔製作家情報〕
1906年三重県松坂市生まれ。1919年宮本金八の工房に弟子入りし、主に弦楽器の製作に従事。1929年にアンドレス・セゴビアが初来日をした際に宮本の指示でセゴビア使用のギターをコピーする機会を得て、ここからギター製作への本格的な移行が始まります。その後1933年に独立。戦争による疎開などで住まいを転々としながらも製作を続け、1950年代に巻き起こる空前のギターブームにのって生産数を飛躍的増加させ、1960年代までの最盛期は河野賢と並んで日本のギター製作界を支える存在になります。子息の輝明氏(長男)敏彦氏(二男)幸雄氏(三男)もギター製作家となり、それぞれ独立したブランドとしてその後の日本のギター製作界の中心を担う存在となってゆきます。井田英夫、稲葉征司、星野良充、田中俊彦、今井博水等多くの門下生を輩出し、大きな影響力を保ったまま1993年に87歳で亡くなりました。現在も中古市場では人気の高いアイテムとなっており、近年では海外からもジャパニーズヴィンテージを代表するブランドとして需要の高まりを見せています。
〔楽器情報〕
中出阪蔵製作 1959年製 為書きラベルの Used が入荷です。のち1960年代以降に重厚で豪奢なモデルラインナップを展開してゆくその直前の、いかにもヴィンテージと呼ぶにふさわしい渋く古風な佇まいがまずは魅力の一本です。経年により塗装は飴色の艶を増し、木目を活かしたシンプルな同心円状のロゼッタがさりげなくアクセントになっています。
音も古風で、各弦の響きにはばらつきがあり、単音和音の洗練度も決して高いとは言えないながら自然な力強さと素朴さがあり、これがなかなか魅力的。奏者の体感的にふくよかに鳴り、しっかりと歌い、音圧の高さも不足がありません。むしろ後年のこのブランドの上位機種ではしばしば硬質過ぎて十分に鳴っていない感も否めないものがあったのですが、ここでの響きはよりナチュラルで心地よさがあります。
表面板力木構造はサウンドホール上側に2本(内一本は短いもの)、下側に1本のハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木とそれらの先端をボトム部で受け止めるようにハの字型に配置された2本のクロージングバーという構造。レゾナンスはG#の少し上の設定となっています。
表面板全体に弾きキズ、搔き傷、打痕等が多く見られます。指板両脇に割れ補修歴があり内側からパッチ補強がされています。センターの接ぎ部分は剥離したのを接着修理した履歴があります。横裏板は細かな摩擦あとと塗装のクラック(ウェザーチェック)のほかは大きな傷や修理歴はありませんがエンドブロック部分に過去にエンドピンを装着していた形跡があり穴埋め補修が施されています。ネック、フレットなどは良好な状態を維持しています。ネック形状はとても薄くフラットなDシェイプ。