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アントニオ・ラジャ・フェレール  Antonio Raya Ferrer



New Arrival
〔商品情報〕
楽器名アントニオ・ラジャ・フェレール  Antonio Raya Ferrer
カテゴリ輸入クラシック 新作
品番/モデルNo.250
弦 長650mm
スペイン Spain
製作年2025年
表 板松 Solid Spruce
裏 板インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
程 度※10
定 価1,650,000 円
販売価格(税込)1,567,500 円
付属品ハードケース

ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:フステーロ
弦 高:1弦 3.2mm/6弦 3.7mm

[製作家情報]
アントニオ・ラジャ・フェレール Antonio Raya Ferrer 1980年 スペイン、グラナダの生まれ。現在も同地に工房を構え製作を行っています。父は同地を代表する製作家の一人として日本でも人気のあったアントニオ・ラジャ・パルド(1950~2022)、そして母ピラール・フェレールは現在のグラナダ派形成の最重要人物ともいえるエドゥアルド・フェレール(1905~1988)の孫娘であり、彼は物心つく前からこの二人の名工が工房で製作する姿を見ながら育ったといいます。14歳の頃より父の工房で働き始め、17歳の時には自身のラベルで製作を開始。父親そしてグラナダの伝統に最大限の敬意を払いながら慎ましくその継承者としての任を自覚している誠実な彼は、父親同様にどこか柔和で素朴な作風が魅力的なブランドとして出発し、そして現在彼自身の成熟ゆえの帰結として、音響的そして造作精度的に高度の洗練を成し遂げた俊秀としての位置を確立するに至っています。

[楽器情報]
アントニオ・ラジャ・フェレール 2025年新作 No.250 の入荷です。グラナダ派の次世代を担うべきブランドの充実した新作。彼らしい、あくまでグラナダ的伝統を基礎としながら、彼の中に自然に生成されていったであろう現代的な感性(イノヴェイティブな挑戦という意味ではなく)と、職人としての熟練が高次において極めて自然に融和しており、なんとも清々しく力強い一本に仕上がっています。

グラナダ派ならではの木を叩いたような生々しく高い音圧で明るく響き、しかし乾き過ぎず、その音像は洗練されて艶があり、発音から終止までの充実したニュアンスが持続します。各弦が明確なアイデンティティを持ちながら全体の統一したまとまりを形成しており、これが曲の中で各声部間の彫りの深さと遠近感を生み出すのに寄与しています。その響きのたたずまいは洒脱で時に紳士的でさえあり、雑味がなくクリアに拡がってゆくような投射感が心地よい。また音だけでなく外観もいかにもグラナダ的な爽やかさがあり、細部の造りの細やかさ、そしてセラック塗装の美しい仕上げに至るまで高い完成度。

表面板内部構造は、サウンドホール上側(ネック側)に1本のハーモニックバーと1枚の補強板、下側(ブリッジ側)に1本のハーモニックバー、左右対称7本の扇状力木にこれらの先端をボトム部で受け止めるようにハの字型に配置された2本のクロージングバー、駒板位置には短辺が駒板の2/3ほどの、しかし長辺は駒板よりも長い補強板がちょうど7本の扇状力木の間に収まるように設置されているという全体の構造。またサウンドホール周りにも補強板が、このパーツとしては珍しいと言えるほどに薄くされた、しかもサウンドホールと同心円上にではなく左右それぞれが「く」の字のように横板方向に張り出すような形状で造られています。また7本の扇状力木は一番両外側の計2本のみ他の5本の力木の2/3ほどの長さとなっており、隣の力木との間隔もわずかに狭く位置しています。レゾナンスはG~G#の間に設定されています。

ネック形状はDシェイプの普通の厚み。弦高は出荷時のままで 3.2/3.7mm(1弦/6弦 12フレット)、サドル余剰は1.5~2.5mmありますのでお好みに応じてさらに低く設定することも可能です。指板は高音側20フレット仕様。糸巻はスペインの高級糸巻Fustero製。重量は1.53㎏。

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