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ホアン・エルナンデス Juan Hernandez



ネック:セドロ
指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:シャーラー
弦 高:1弦 3.1mm/6弦 3.6mm

〔製作家情報〕
1948年スペイン、バレンシア生まれ。15歳の時に地元バレンシアの工房Esteve Guitars(Francisco Esteve) に入り職人として働き始めます。同工房でも指折りの優秀な職人として認識されるようになり、やがて同ファクリ―の中で個別のセクションを与えられ自身のラベルによるモデルラインナップを展開します。彼の工房は彼の子息を含め5人に満たない少数の職人で構成されており、完全スパニッシュメイドの良質なギターをコンスタントに国内外に出荷し、高い評価を得ています。ステューデントモデルからコンサートギタリスト向けのプロフェッショナルモデル、19世紀仕様、多弦モデル、そしてラティス構造などモダンタイプに至るまで幅広く展開。ストレスのない迫力のある音響、明朗で表情豊かな音色、初心者でも弾き易い演奏性の追求などの実用性の高さに加え、各モデルにおけるデザインや仕上がりの豪華さ、行き届いた造作の確かさなど、ファクトリーブランドとしてのクオリティは一頭地を抜くものがあります。

〔楽器情報〕
ホアン・エルナンデス モデル「トーレス」Limited Edition 2011年製Usedの入荷です。
現在の彼のカタログでもトーレスモデルは最上位機種としてラインナップされていますが、本作はそれとは異なり2000年代当初にヨーロッパ限定で出荷されていたトーレスモデルを基に、さらにハイスペック化して日本限定で製作されたもの。おそらくはフランシスコ・タレガ愛用1869年製のFE17トーレスのボディシェイプを原型としており、トーレス的な外観と音響音色にしっかりと配慮して作られており、このブランドの職人たちの確かな腕前が十全に感じられる佳作に仕上がっています。板を薄くして全体を繊細なセラックニスで仕上げたボディは軽く(1.4㎏)、FE17オリジナルの外観の豪華さにはさすがに及ばないものの、トーレス的な雰囲気を連想させるロゼッタデザインと、赤と黒を基調にして構成されたパーフリングが素朴なアクセントとなった外観はあくまでも慎ましく、ヴィンテージ風な佇まい。音色も渋く、小さめなボディながらふくよかには箱鳴りする感覚はこのブランドの面目躍如といったところ。心地よい立ち上がりと耳に優しい音像、そして豊かな音量など、弾いていてストレスを感じることがなく、円満におすすめできるギターになっています。

内部構造はサウンドホール上側に2本、下側に1本のハーモニックバー、そして左右対称5本の扇状力木とその先端をボトム部で受け止める2本のクロージングバーという配置で、これもFE17 とは異なりますが、トーレスの典型的な配置を採用。レゾナンスはG#~Aとトーレスとしては少し高めに設定されています。

640mmスケールとやや小ぶりなボディ、そしてネックは薄めのDシェイプでナット幅は49mmとほんの少し細めの設定、演奏時のフィット感は程よくコンパクトな感覚があり女性に方にもおすすめしたいモデル。木質のふくよかな音はたとえば南米音楽などとも良く合い、ジャズやボサノヴァ等でもポテンシャルを発揮できそう。

程よく弾き込まれており全体に年代相応のこまかな弾き傷や摩擦あと、経年による自然な塗装のムラなどありますが外観の雰囲気を損ねるものではありません。ネックはほぼ真直ぐの状態を維持しており、フレットも適正、割れなどの修理履歴はありません。本場スペインの熟練職人によるトーレスモデル、良質な一本です。






〔商品情報〕
楽器名ホアン・エルナンデス Juan Hernandez
カテゴリ輸入クラシック 中古
品番/モデルトーレスモデル No.4
弦 長640mm
スペイン Spain
製作年2011年
表 板松 Solid Spruce
裏 板インディアンローズウッド Solid Indian Rosewood
程 度※7
定 価時価
販売価格(税込)お問い合わせ下さい。
付属品オリジナル専用ハードケース


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