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禰寝 碧海 Marin Nejime
〔商品情報〕
楽器名 | 禰寝 碧海 Marin Nejime |
カテゴリ | 国産フラメンコ 中古 |
品番/モデル | フラメンコ オリジナルモデル |
弦 長 | 650mm |
国 | 日本 Japan |
製作年 | 2018年 |
表 板 | 松 Solid Spruce |
裏 板 | シープレス Solid Cypress |
程 度※ | 7 |
定 価 | 時価 |
販売価格(税込) | お問い合わせ下さい。 |
付属品 | 軽量ケース |
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指 板:エボニー
塗 装:セラック
糸 巻:ゴトー
弦 高:1弦 2.1mm/6弦 3.1mm
〔製作家情報〕
禰寝碧海(ネジメ マリン)1986年生まれ。アルベルト・ネジメ・オーノの名称でギター製作を行っている禰寝孝次郎氏の息子。父、孝次郎氏の影響下のもと幼少より音楽と工作に興味を持ち、2009年自由学園を卒業後本格的にギター製作の道を進むことを決意します。何度かの訪西の後、2012年9月には長期間グラナダに滞在し、父の師匠でもある名工アントニオ・マリン・モンテロに師事。スペインの伝統工法に立脚した製作法で、そこに瑞々しく個性的な音響的特性を盛り込んだ彼の楽器は、実に新鮮な感覚にあふれたものとなっており、1本として同じものがありません。また造作と塗装の精度の高さと美しい仕上がりも父と師匠とに劣らぬ素晴らしいもので、外観のこの上ない凛とした気品に結実しています。
海外でも高い評価を得ており、2017年にはグラナダの国際ギターフェスティバルの製作コンクールで入賞。現在は年に5~6本前後のペースで製作。左記のグラナダ製作コンクール入賞モデルの他、オリジナルモデル、そしてダニエル・フレドリッシュモデルなどがあり、それぞれが個性的な特徴を備え、ギターファンからの評価も益々の高まりを見せています。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。
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オルフェオ取材同行記 栗山大輔、清水優一、禰寝碧海編はこちら
〔楽器情報〕
禰寝碧海 2018年製作のフラメンコ ブランカ(白)オリジナルモデルUsed の入荷です。
松材かと見紛うばかり の非常に目の詰まった、完全な柾目のシープレスを使用しており(碧海氏いわくスパニッシュシープレスではなく北米産のものとのこと)、このブランドならではの繊細な意匠、艶やかな質感のセラックニスで仕上げられた外観は慎ましくも端然として、これがまずはこの楽器の非常な魅力となっています。
発音の反応から終止までの音密度が維持されており、指と音とがほとんど完全にシンクロするかのようで、弾くだけで自然にドライブ感とうねりを生み出してゆきます。スタッカートやマルカートにおける瞬発力、音量のダイナミズムと迫力なども不足ありません。
いかにもフラメンコ的な輪郭のはっきりした音像ですが、一つ一つの音には柔らかな質感があり、明るすぎず落ち着いた表情。グラナダ的な清冽な響きとは異なるこの音色におけるキャラクターが十全にフラメンコ的な身振りの中に立ち現れると何とも独特の佇まいとなり、どこか無国籍的なニュアンスさえ包含していることは碧海氏の巧まざる個性と言えるものでしょう。
内部構造はサウンドホール上下1本ずつのハーモニックバーと、左右対称5本のほぼ平行に近い角度で配置された扇状力木、ボトム部にはハの字型に配された2本のクロージングバーという全体の構造。レゾナンスはG♯の少し下で、重心をあまり低くしない設定。
割れなどの修理履歴は無く、数か所に浅く細かなスクラッチや打痕等があるのみで綺麗な状態です。ネックは真っ直ぐでフレットも適正値を維持しています。ネックは薄めのCシェイプ、弦高は2.1/3.1mm(1弦/6弦 12フレット上)で設定されていますがサドルに1.0~1.5mmの余剰ありますのでさらに弦高を低く設定することも可能です。糸巻きは後藤製を装着しておりこちらも機能性に問題ありません。